コース内容
Marketing Basic Lecture
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東光ブロズのマーケティングベーシックレクチャー

第5回カリキュラム(ver1.0)

4P / 4C:第4回の「約束(USP)+根拠(RTB)」を、商品・価格・販路・プロモーションの具体施策に落とす
(文房具カフェ/文房具カフェオンラインストア/ユウセイ堂の例)

第5回は、第4回で整えた USP(約束)+RTB(根拠)を、
商品(体験)・価格・販路・プロモーションの具体施策(設計図)へ落とし込む回です。

所要時間
30〜45分(読む15〜20分+ChatGPTで確認10〜15分+理解チェック5分)

※重いワーク(資料作り・提出)は不要。「読む→短く確認→理解を固める」が目的です。

0. まず第4回(価値提案→USP→RTB)の要点を簡単に復習(3分)

第4回では、STPのP(ポジショニング)を「顧客に伝わる形」に整えるために、次の順で考えました。

  • 価値提案:お客様にとって嬉しい/満足につながる「約束」を一文にする
  • USP:その約束を「一行の最重要メッセージ」に圧縮する
  • RTB:そのUSPを信じられる根拠(仕様・運用・実績・ルール等)を揃える

ただし、第4回までで作ったのは「言葉(約束)」が中心です。
実務では次に、こういう問いが出ます。

  • その約束は、商品/体験でどう実現する?
  • 価格はどんな納得感を作る?
  • 販路(どこで)は約束と矛盾していない?
  • プロモーション(どう伝える)はUSP/RTBをきちんと運んでいる?

この回でやること

約束(USP)と根拠(RTB)を、具体施策の設計図へ落とす回です。

1. 今日のゴール(この回でできるようになること)

  1. 4Pと4Cの違いを説明できる(作り手の設計図/顧客視点の点検表)
  2. 御社の3つ(文房具カフェ/オンラインストア/ユウセイ堂)それぞれで、4Pがどう変わるかイメージできる
  3. 第4回のUSP/RTBを、4Pの各要素に「対応づけ」できる(仮説でOK)

この回のキーメッセージ

  • 4Pは「やること」を漏れなく考える設計図
  • 4Cは「顧客体験として矛盾がないか」を見る点検表
  • 4Pで作り、4Cで矛盾を潰すと実務で強い

今日のアウトプット(軽量版)

  • USP/RTBを置く
  • 4Pに落とす(各Pで3つ程度)
  • 4Cで点検(矛盾・抜けを指摘)

2. 4Pと4Cとは何か:施策の“設計図”と“点検表”

2-1. 4P(作り手側の設計図)

4Pは、マーケの施策を4つの箱で整理するフレームです。

  • Product(プロダクト):何を提供するか(商品・体験・サービス設計)
  • Price(プライス):いくらで、どんな納得感で買ってもらうか(価格・条件・特典・支払い等)
  • Place(プレイス):どこで届けるか(店舗/自社EC/モール/導線/在庫・配送)
  • Promotion(プロモーション):どう伝えるか(情報設計、SNS、広告、店頭、レビュー等)

ポイント

4Pは「何をやるか」を漏れなく考えるための設計図です。

2-2. 4C(顧客視点の点検表)

4Cは、4Pが「顧客の体験」として矛盾していないかをチェックする視点です。

  • Customer Value(顧客価値):お客様にとって嬉しい/満足は何か
  • Cost(顧客コスト):お金だけでなく、時間・手間・不安も含めた負担はどうか
  • Convenience(利便性):買いやすいか、分かりやすいか、迷わないか
  • Communication(コミュニケーション):伝え方は適切か(説明、FAQ、レビュー、接客も含む)

実務の使い方

4Pで施策を作り、4Cで顧客視点の不具合を見つける、という使い方が実務では強いです。


3. 学ぶ意欲が上がる「成功事例」:4Pで見ると、成功の打ち手が分解できる(ミニケース3つ)

※「この企業が4Pを使ったと公言した」ことより、4Pの観点で成功要因が分解できる例として示します。

ミニケース① スターバックス

Productを「飲み物+体験」に広げ、Place/Promotionと整合させた

  • Product:コーヒーだけでなく、店舗体験(居心地)を価値に含める
  • Place:立地・店舗設計で体験を担保
  • Promotion:商品だけでなく、体験や季節性を伝える

学び

Productの定義(何を提供しているか)が変わると、他のPも自然に変わる。

ミニケース② Apple

Priceを「高い」ではなく「納得できる価値」にし、Product/Promotionで裏付ける

  • Product:体験品質(デザイン、操作性、エコシステム)
  • Price:プレミアムだが、価値と一貫した価格設計
  • Promotion:機能列挙ではなく、体験価値が伝わるコミュニケーション

学び

Priceは単なる金額ではなく、価値提案と一貫していることが重要。

ミニケース③ Amazon

Place/Convenienceを極限まで上げ、Cost(手間・不安)を下げる

  • Place:欲しい時に届く仕組み(配送、在庫、導線)
  • 4Cで見るCost:探す手間・買い間違い・届く不安を下げる工夫

学び

ECでは「届く」「迷わない」「不安がない」が4P/4Cの中心になりやすい。


4. どの順序で考えるか:第4回 → 第5回のつなぎ方(実務手順)

おすすめの順番は、次の 4ステップです。

Step 0:USP/RTBを置く(第4回の成果)

  • USP:最重要メッセージ(約束の一行)
  • RTB:その裏付け(最低3つ)

Step 1:4Pに落とす(設計図)

  • Product:USPを実現する“体験・商品・情報”の中身は何か
  • Price:その満足に対して、価格や条件が納得できるか
  • Place:その約束を壊さない届け方か(チャネル選定・導線・在庫/配送)
  • Promotion:USP/RTBが伝わる伝え方か(最初に何を見せるか)

Step 2:4Cで点検する(顧客視点)

  • 顧客価値は伝わるか/感じられるか
  • 不安や手間(顧客コスト)が残っていないか
  • 買いやすさ・分かりやすさ(利便性)があるか
  • 伝え方・接客・説明(コミュニケーション)が適切か

Step 3:矛盾を潰す(改善)

  • 「USPは安心」なのに、説明が不足して不安が残る → Promotion/Communicationの不足
  • 「USPは特別体験」なのに、予約が面倒 → Place/Convenienceの問題

という形で、矛盾を特定しやすくなります。


5. 御社の前提(ターゲット・約束)をもう一度確認

第5回は「施策の設計」なので、前提を固定します(第4回と同じ)。

① 文房具カフェ(実店舗)

  • ターゲット:表参道/原宿エリアで、休日に「ちょっとおしゃれで特別な体験をしたい」と思っている20代女性

② 文房具カフェオンラインストア(自社EC)

  • ターゲット:「コラボ商品を買い逃したくない」「正規ルートで安心して買いたい」+「作品理解が感じられる」「作品愛が感じられるデザインが非常に良い」を重視

③ ユウセイ堂(モール型)

  • ターゲット:「モールで検索・比較して、早く確実に買いたい」+「期待通りに届くか」「探している商品と合致しているか」の不安なく満足して買いたい

6. 御社の例:USP/RTB → 4P → 4C が対応する形で見る(仮説例)

ここは理解を助けるための 仮説例です。
実際には、社内の事実(運用ルール、在庫/配送、企画背景、実績等)に寄せるほど強くなります。

6-A. 文房具カフェ(実店舗)

前提(ターゲット)

表参道/原宿エリアで、休日に「ちょっとおしゃれで特別な体験をしたい」と思っている20代女性

USP / RTB(第4回の整理を踏襲:仮)

  • USP(約束の一行):休日の“おしゃれで特別”を叶える文房具体験
  • RTB(裏付け)
    1. 体験導線(選ぶ・試す・過ごすが成立する設計)
    2. 空間品質(写真・会話のきっかけになる体験要素)
    3. 企画性(コラボ/イベント等で「今行く理由」が更新される)

4P(設計図:USP/RTBに対応づけ)

  • Product
    • 「特別体験」につながるメニュー/体験導線/イベント設計(RTB1・RTB3)
    • “おしゃれ”を担保する空間・演出・接客(RTB2)
  • Price
    • “特別な休日体験”として納得できる価格帯・セット設計(過度な複雑さは避ける)
    • 価格の説明が分かりやすい(不安を残さない)
  • Place
    • 来店前の導線(予約のしやすさ、混雑の見え方、アクセス情報)
    • 店内導線(待ち・注文・体験がスムーズ)=RTB1の体験化
  • Promotion
    • 最初に見せるのは「休日の特別体験」イメージ(USP)
    • 裏付けとして、体験の流れ/イベント情報/写真でRTBを補強(RTB1〜3)

4C(点検表:顧客視点)

  • Customer Value:「おしゃれで特別」が来店前から伝わっているか
  • Cost:予約の手間、混雑不安、価格不安が残っていないか
  • Convenience:行き方・予約・当日の流れが迷わないか
  • Communication:SNS/店頭/スタッフ説明で、USPとRTBが一貫しているか

6-B. 文房具カフェオンラインストア(自社EC:コラボグッズ)

前提(ターゲット)

買い逃し回避/正規ルートの安心
+作品理解・作品愛がデザインに出ていることを重視

USP / RTB(第4回の整理を踏襲:仮)

  • USP(約束の一行):作品理解と作品愛が“デザインに出ている”、安心して買えるコラボ
  • RTB(裏付け)
    1. 企画背景・デザイン意図の説明(作品理解)
    2. ビジュアル/仕様/ディテールの提示(作品愛が伝わる)
    3. 販売条件・発送目安・問い合わせ等が明確(安心して買える)

4P(設計図:USP/RTBに対応づけ)

  • Product
    • デザインの見せ方(画像、拡大、使用イメージ)=RTB2
    • 企画背景・デザイン意図の掲載=RTB1
    • 安心を作る商品情報(仕様、注意事項、FAQ)=RTB3
  • Price
    • “デザイン品質+安心”に対する納得感(価格の理由が説明できる)
    • 送料・手数料・特典の設計が不信を生まない
  • Place
    • 自社ECの導線(発売情報→商品ページ→購入)が迷わない
    • 在庫/受注/締切の見せ方が明確(買い逃し不安を減らす)=RTB3
  • Promotion
    • 先に「作品理解・作品愛」を端的に提示(USP)
    • 次に、背景説明・画像・販売条件でRTBを補強(RTB1〜3)
    • SNSでは“語れる要素”(背景・意図)を出し、拡散される文脈を作る

4C(点検表:顧客視点)

  • Customer Value:「作品理解・作品愛」と「安心」が両方伝わるか
  • Cost:買い逃し不安、正規性不安、送料不安、情報探しの手間が残っていないか
  • Convenience:締切・在庫・発送がすぐ分かるか、迷わず買えるか
  • Communication:説明・画像・注意書きの整合が取れているか(誤解が起きないか)

6-C. ユウセイ堂(モール型)

前提(ターゲット)

検索・比較で早く確実に買いたい
+「合致しているか」「期待通りに届くか」の不安なく満足して買いたい

USP / RTB(第4回の整理を踏襲:仮)

  • USP(約束の一行):合致確認ができ、期待通りに届く“安心な買い物”
  • RTB(裏付け)
    1. 型番・仕様・サイズ・対応条件などが明確(合致確認)
    2. 注意点・比較ポイント・写真が整い誤認が起きにくい(期待通り)
    3. 検品・梱包・出荷・問い合わせ対応が安定(届く安心)

4P(設計図:USP/RTBに対応づけ)

  • Product
    • 商品ページ情報の設計(型番/仕様/サイズ/対応)=RTB1
    • 比較表・注意書き・写真の整備=RTB2
    • 梱包や対応方針の明示(可能な範囲で)=RTB3
  • Price
    • 価格だけで勝負せず、「安心」を含む納得感を作る(条件の明確さ)
    • 送料・配送条件が分かりやすい(不安コストを減らす)
  • Place
    • モール内の見つけやすさ(検索対策:タイトル/属性/カテゴリ)
    • 購入までの迷いを減らす導線(関連商品の出し方、比較導線)
  • Promotion
    • まず「合致確認」と「期待通りに届く」を前面に(USP)
    • 次に、仕様・写真・注意点・運用(RTB1〜3)で不安を潰す
    • レビュー設計(自然に集まる仕掛け)で第三者根拠を増やす

4C(点検表:顧客視点)

  • Customer Value:「探しているものに合う」「期待通りに届く」が伝わるか
  • Cost:買い間違い不安、届かない不安、情報探しの手間が残っていないか
  • Convenience:検索で見つかり、比較しやすく、すぐ判断できるか
  • Communication:説明・注意・Q&A・レビューが一貫し、誤解を減らしているか

7. よくある失敗(4P/4Cで起きがちなこと)

  • Promotionだけ頑張る:Product/Placeが弱いと、広告で集めても満足が出ず逆効果
  • Priceが価値提案とズレる:USPは「安心」なのに、条件が不明確で不信が出る
  • Placeが約束を壊す:体験が売りなのに予約が難しい/合致確認が売りなのに情報が不足、など
  • 4CのCost(不安・手間)を見落とす:顧客が躊躇する最大要因が残る

8. ChatGPTへの質問例(この回は合計5つ)

使い方:まずは ①〜③(担当に近いもの1つ)だけでOK。余裕があれば④⑤。
※枠内をドラッグ選択してコピーしてください(折り返し設定済み)。

① 文房具カフェ:USP/RTBを4Pに落とす

あなたは社内マーケ講師です。
前提ターゲット:表参道/原宿エリアで、休日に「ちょっとおしゃれで特別な体験をしたい」と思っている20代女性。
前提USP:「休日の“おしゃれで特別”を叶える文房具体験」。
このUSPを実現するための4P(Product/Price/Place/Promotion)を、各3つずつ提案してください。
その後、4C(Customer Value/Cost/Convenience/Communication)で「抜け・矛盾」を5つ指摘してください。

② オンラインストア:作品理解・作品愛×安心を4Pに落とす

あなたは社内マーケ講師です。
前提ターゲット:
- コラボ商品を買い逃したくない
- 正規ルートで安心して買いたい
- 作品理解が感じられる
- 作品愛が感じられるデザインが非常に良い
前提USP:「作品理解と作品愛が“デザインに出ている”、安心して買えるコラボ」。
このUSPを実現する4Pを各3つずつ提案し、
4CのCost(不安・手間)を中心に、購入の障壁を7つ挙げてください。

③ ユウセイ堂:合致確認×期待通りに届くを4Pに落とす

あなたは社内マーケ講師です。
前提ターゲット:
- モールで検索・比較して、早く確実に買いたい
- 探している商品と合致しているか不安
- 期待した商品が届くのか不安
前提USP:「合致確認ができ、期待通りに届く“安心な買い物”」。
このUSPを実現する4Pを各3つずつ提案し、
4CのConvenience(迷わない・分かりやすい)を中心に改善点を7つ挙げてください。

④ 3チャネル横断:4Pの役割分担を整合させる

文房具カフェ(店舗)/オンラインストア(自社EC)/ユウセイ堂(モール)で、
USPが食い合わないように4Pの役割分担を整理したいです。
各チャネルについて4Pを各2つずつに絞って提案し、
「全体として一貫したブランド体験になる理由」も説明してください。

⑤ 理解チェック:4P/4Cのクイズ

今日のテーマ「4P/4C」について理解チェック問題を5問作ってください。
形式:○×2問、選択式2問、短答1問。解答と解説付き。
例は、文房具カフェ/オンラインストア/ユウセイ堂から必ず入れてください。

9. 理解チェック(3問・5分)

  1. 4Pは何をするためのフレーム?4Cは何をするためのフレーム?
  2. 「Promotionだけ頑張る」と失敗しやすいのはなぜ?
  3. 4CのCostに入る「コスト」は、お金以外に何がある?

10. 今日のまとめ(3行)

  • 4Pは施策の設計図、4Cは顧客視点の点検表。4Pで作り、4Cで矛盾を潰すと実務で強い。
  • 第4回の USP/RTB は、4Pの各要素(Product/Price/Place/Promotion)に“対応づけ”ると施策がブレない。
  • 御社は、店舗=体験、オンライン=作品理解・作品愛×安心、モール=合致確認×届く安心、という軸で4Pを組むと整合が取りやすい。

次回予告(第6回)

次回は AIDMA / AISAS(認知〜購買〜共有) に進みます。
第5回で作った4Pを、「お客様の行動の流れ(導線)」に沿って並べ直し、
どの段階で何を伝え、どこで不安を潰すべきかを整理します。

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